平成23年12月の法語
明日から12月。なんだかあっという間に年の瀬ですね。みなさまは大掃除やお正月の準備はいつから始められますか?僕も予定しておかないとどんどんギリギリになって焦らないようにしたいと思います


11月の法語は「心を弘誓の仏地に樹て、念を難思の法海に流す」です。
いつも通りでありますが、このお言葉の前後を見てみますと、「慶ばしいかな、心を仏地に樹て、念を難思の法海に流す。深く如来の矜哀を知りて、まことに師教の御厚を仰ぐ。」とあるんです。
親鸞聖人が慶ばれていることが今回の法語であることがわかりますね。ですが主語がありません。何かなと推測しますとだいたい察しがつくと思います。阿弥陀様か親鸞聖人か。主語を親鸞聖人にいたしますと、ご自分がご自分の心を仏地に樹て、ご自分がご自分の念を難思の法海に流す、となってしまいます。とやっぱりおかしく感じますよね。やはり、ここでの主語は阿弥陀様。阿弥陀様が私たちを救ってやるぞ、との大きなはたらきによって我が心を揺るぎないものとして下さる、すべてを流してくださるということだと思うのですね

ですから、付け足しながら訳してしまいますと
「喜ばしいことに、阿弥陀様が私の心を揺るがない仏様の願いである地に根をはらせて下さっている、そして私の安定感のない思い、煩悩だらの思いを想定することが出来ないほど広大な教えの海に流してくださるのです、という感じですかね

なんとなくイメージ沸きます?

続くのは、上記のことによって阿弥陀様の私たちに対するあわれみの心を知り、それを伝えて下さった先々の方々の教えに感謝し仰ぐ、ということが述べられているのです

私たちのこころは、絶対不変のようにも感じますが、常に変動、変化しているばかりです。そんなこころを阿弥陀様のはたらきによって絶対の安心を頂戴することができる。そのはたらきこそ南無阿弥陀仏であるんですね

こんな有難いお言葉、なかなか意識することは難しいですが、手を合わした瞬間くらい仏様にお任せしてもいいのではないでしょうか?

それでは、失礼します。
南無阿弥陀仏 高山信雄

Category: 法語と名言
キラキラ☆

昨日の夜、コンビニの用があったので外に出てみるともう広小路通りは、クリスマス?に向けたのイルミネーションが飾られていました。
「もうそんな時期なんだなぁ」と思いつつも、特に自分に影響はないのでただただ明るくなっていいもんだ、と思いながら歩いておりました

世間はクリスマスとなるとプレゼントや彼女が欲しい、とかどこかいい雰囲気で過ごしたいといろいろ考えている方たちも多いですよね。
自分も大学時代を思い出すと、彼女がいないときはなぜか下宿先を出づらくてずーと閉じこもっていましたし、そんなことお構いなしで学科の仲間とあえて男同士で居酒屋に行き「メリー阿弥陀仏っ!」なんて失礼極まりない掛け声でクリスマスの夜を明かしたものです

この時期限定の「メリークリスマス」をきっかけにそんなことを思いながら、「南無阿弥陀仏」はいつでもどこで
もできるじゃないか、とただただ感謝ばかりでありました

ははっ、もの思いにふけるってやつですかね?

それでは、失礼します。
南無阿弥陀仏 高山信雄

Category: 未分類
報恩講研修 鳴海万福寺様
昨日は鳴海万福寺さまで報恩講お初夜をお勤めさせて頂きました。もう年々続いているのか、万福寺さまでは若手僧侶の報恩講研修の場をお借りしているんです。僕自身も研修を兼ねて、また久遠寺住職と万福寺の坊守さまが兄弟ということもあり毎年お邪魔させて頂いております


ちなみに久遠寺の報恩講は、昼からの一座だけでありますが、多くお勤めされるところですと朝の晨朝・お昼の日中・夕方のお初夜・夜の後夜など寺々により時間は異なりますがお勤めされているのです。
そこで今回は夜七時からのお初夜が研修の場で、若手僧侶が一人一人役を頂いてお勤めするんですね。これが広い堂内でありますから、周りの人に寄りかかってお勤めしようにも間間が遠いので頼れるのは自分だけとなってしまうのです。だから緊張するんですね、そんな中でのお勤めなのでみんなピクリとも動きません

あらかじめ打合せをしていますので、その目標になんとか近づけるようにみんなピシッとしておりました。いい緊張感がありましたね

そんな緊張感があるお勤め、さらに堂内は蝋燭の灯りだけでお勤めしますので暗いんですね。これがまたお勤め+夜の静けさ+厳かさを兼ねていい雰囲気になっていましたよ

お初夜のお勤めが終わった後にいつも楽しみにしているお非時を頂戴しました。時間をかけて作られているので、おいしかった


毎年毎年、いい刺激を頂戴しております


それでは、失礼します。
南無阿弥陀仏 高山信雄

Category: 寺仕事
ついでに
先日記事にしたご本山への境内写真投稿。大方写真も決まりまして期限が今月末ですがギリギリ間に合いそうです




久遠寺正門です。後ろにそびえ立つのはCBC放送局。有名人が通ってもそれほど関心がない地域でもあります



本堂までの参道です。久遠寺は南北にはとても狭く、東西に伸びている感じの境内なのです。正門抜けて正面にバーンッて本堂があるタイプではないんですね


下から本堂を覗いてみました。ちょっと太っちょにも見えます


本堂への階段・縁側です。最近では手すりも必要なので本堂東側に手すり付階段が設けてあります。久遠寺は五間半しかありませんが、戦後すべて焼失したにも拘らず前住職がよくこれだけ残してくれたと感謝するばかりです。
投稿写真ついでではありますが、ざーっと境内案内をしてしまいました


それでは、失礼します。
南無阿弥陀仏 高山信雄

Category: 寺仕事
浄泉寺様の報恩講へ。
今日は風が強く気温以上に体感的に寒かったですね風がなければいいのに、自分勝手なことばかり思う日でありましたですが、今日は日頃久遠寺での法話会や僕自身いろいろとお世話になっております浄泉寺様、戸田さんの報恩講へ妻と子で参詣に行ってきました



僕自身の都合にもかかわらず快く迎えて頂き嫁ともに感謝感謝のお参りでした。(息子があっちやこっちやと動き回る騒々しさを許して下さったんですね)

今までなかなかお参りすることが出来ず申し訳ない気持ちも一杯だったのですが、今日は何としても行かねば、という日であったのです。
どうして?と思われるでしょ?
と言うのは、お世話になっている戸田さんが住職になられたということ。
これには直にお伺いし「おめでとうございますっ!」とお伝えする他はないと思ったからです。嫁子を連れて行ったのは戸田さんご夫婦には自分たちの結婚式で仲人をして頂き、それからいろいろなご指導を頂いているからなんですね

ですからやんちゃ盛りの息子もお参りさせて頂いたのです。けれども、かえって騒がしてしまいご迷惑をかけてしまったのが申し訳なかったです

ですがお勤めも三日間を通じて多くの参詣があったそうですよ。一生懸命やってもここまでできるかわかりませんが自分の手本となる方が近くにいるのは心強いものですね

今後も法務に頑張ろうと決心できた一日でありました

それでは、失礼します。
南無阿弥陀仏 高山信雄

Category: 寺仕事