衣替②
今日は衣替え第二弾!衣を夏物に交換しております



光の加減で藤色のように見えますが、これ鳶色と言って濃い紫のような色をしているんです。画像を見てびっくり、こんなに光で色が変わるんですね~



そしてこちらが夏物の紗の生地で作られたもの。シースルーで一見涼しそうな視覚効果がある生地なのですが、暑い夏です。何を着ても暑いのは変わらないのが現実ですね


後は通夜などで使う黒衣や五条袈裟などを夏物に衣替え。いつでもすぐ使えるようにカバンにしまいました。
もちろん寺用は寺の法衣室にも完備するんですね、ですから二着分ずつは必ず用意させてもらっています

ですが、これから暑い夏を迎えるに当たり、お勤めさせて頂く度に汗をかくのでしっかり乾かさなきゃいかんので手が以外にかかるのは夏だったりして。大切な法衣ですからね、それくらいは当然なのでしょうが

皆様のお宅でも、扇風機を出したりフィルターを掃除されたりしてるんですかね?

涼しいうちに早いとこ済ませちゃいましょう

それでは、失礼します。
南無阿弥陀仏 高山信雄

Category: 寺仕事
平成24年5月の法語


毎朝、時間がある時は境内周りの道も掃除しています。繁華街だけに結構汚れるんですね。タバコやなぜかカップラーメン、紙屑など・・・汚いなぁと掃除しながらもきれいになるとなんだか気持ちがいいので続けているんですね。もちろんサボってしまうときもあるんですけど~


6月の法語=「極重の悪人はただ仏を称すべし」
今月の言葉です。そのまま味わうのが一番結構かと思うのですが、僕自身の勉強の為にまたいつも通り紐解かせて頂きますね

極重の悪人とはいったいどんなもののことか、が一番大切な点かなと思います。
極重とは極悪深重のこと。意味は極めて悪い。そんな悪人はどんな人なのでしょうか。
親を粗末にする人、子供を殺めてしまう人、社会のルールを無視してしまう人、など悪人というだけでいろんな罪を犯した人が思い描きます。つまり自分以外の悪い人たちを考えてしまいがちだとも思います。まして自分は悪いことなどしていないというのが実際思われることかと思います。
しかし親鸞聖人は、この自分ではないと気付かない自分こそ悪人だと表現されるのです。いいことばかりしている私、それは実は煩悩に塗れてよく思われようとする自分がいる。そんな人間性を見つめられて極重の悪人=自分ということを導き出されたのです。
そんな自分は「ただ仏を称すべし」と言われます。つまりお名号を称えよ、と命令しているんです。なぜ命令するのかと言うと阿弥陀様がどんなものでも必ず救ってやる、と約束されたからなのですね。そしてそのお約束を信じている法然上人を親鸞聖人自身信じているから他ならないと思います。師への絶対の信により他の方へ導きを与えるているのですね。
仏の名を称えるだけで救われる、あとはお任せするだけ。
他のことをあれこれ考えず、先の方々が称えられた姿を思い浮かべるとただただ手が合わさり「南無阿弥陀仏」とお称え出来るのではないでしょうか。
それでは、失礼します。
南無阿弥陀仏 高山信雄

Category: 法語と名言
早めの衣替
朝晩はまだ涼しいですがこれくらいの時間になると暑くなってきましたね、また例年の暑さがすぐそこまで迫ってきていますね

少し早目ですが、いつかはやらなきゃいけないので早めに衣替えを着々と進めております。まず大きいものからということで↓

3シーズン用の戸も夏用のモノにチェンジです


実際今時期が一番風を感じて気持ちがいいので、視覚効果以上に体感できます


6月からは本格的に夏用に衣替えしなくては・・・衣ももちろん替えますよ

それでは、失礼します。
南無阿弥陀仏 高山信雄

Category: 寺仕事
曇鸞大師②
先日の法話会の内容を簡単にアップしたいと思います!今回『和讃のこころ』の法話会は第20回なのですが、初めて2回連続のテーマで行われたんですね、それくらい親鸞聖人にとって重要なポイントと言っても過言ではないでしょう

前回の復習はこの和讃を用いてされました。
「斉朝の曇鸞和尚は 菩提流支のおしえにて 仙経ながくやきすてて 浄土にふかく帰せしめり」
ご本山のひとくち法話から抜粋され曇鸞大師のことを再読して下さいました。本当に簡単に述べてしまいますと
「曇鸞大師は仏教をとても勉強され仰がれるほどになったのですが、病にかかってしまいます。そこで長生きの方法を学んで不老長寿の法=仙経十巻を取得されるのです。その帰途、菩提流支に出会い仏教に勝るものはないと力説される姿に感銘を受け、持ち帰った仙経を焼き捨ててしまったのです。それから曇鸞大師は自力修行の道を棄て、浄土の教えを明らかにすることに精進されたのです。そのお導きで自力と他力の教えが明確になり、はっきりお念仏が頂けるようになったのです」
という内容が書かれているんですね。親鸞聖人が曇鸞大師から何を学ばれたか、と申しますと、まず他力という教えを頂き、それから往相回向(浄土へ往く姿)・還相回向(浄土から還る姿)のことを学ばれたとお教え下しました。
そして今回は三つの和讃をあげて会を進めてくださいました。
「罪障功徳の体となる こほりとみづのごとくにて
こほりおほきにみづおほし さはりおほきに徳おほし」
「名号不思議の海水は 逆謗の死骸もとどまらず
衆悪の万川帰しぬれば 功徳のうしほに一味なり」
「論主の一心と説けるをば 曇鸞大師の御ことには
煩悩成就のわれらが 他力の信とのべたまふ」
さらに小乗と大乗の違いを明らかにして下さいました。
小乗とは『滅』煩悩はなくしてしまわなければならない。
大乗とは『転』盆おぬは生きる根本。質的転換により功徳となる。煩悩を転じて功徳とならせる。
ということ。なるほど、て思いました~


仏教の三法印「諸行無常」「諸法無我」「涅槃寂静」についてもお話下さいました。その一番目二番目の「諸行無常」「諸法無我」を分かりやすく述べた法語をご紹介頂きました。
「何が起こるかわからないのが世の中 何をしでかすかわからないのが自分」
なるほど。ほんとに分かりやすい。うちの掲示板にも使っちゃおうかな、と心の中で思ってしまうほどす~っとこころに入ってくる言葉ですね

また実体験の中でのご法事のお話をあげて、曇鸞大師の還相回向についてお教え下しました。
実母の50回忌を勤めるお檀家さまがおられたました。そのお檀家様からどのようにお勤めしたらいいですか?とご質問を頂いたので僧侶の立場からお荘厳のことから親戚の呼び方までいろいろと応えさせて頂いたのです。
そのお檀家様は「わかりました」ということで、どうなるかなと心の中で思いながら当日を迎えますと、なんと50人ほども集まる素晴らしい法事となったそうです。
そしてお経様の間の休憩の時間。思い出話に花が咲いたそうです。
母に代わり親のように自分たちを育ててくれた兄や姉に感謝する妹・弟の話。そして当時の母に対する自分たちの涙ながらの反省。兄弟間でそんな話をしている最中、亡くなったご本人を知らない子や孫たちまで涙涙で話を聞いている姿をみて「還相の菩薩」に遇わせて頂くご法事だったなと感じられたそうなんですね。そのような尊い法縁に遇われたことをお教え下しました。
そこで南無阿弥陀仏の教えとは何か、ということについて、それは決して私を一人にされないこころを説かれたとお教え下さいました。
とても簡単ではありますがこんな内容で法話会を進めて下さいました

こんなお話を数人で済ますのはもったいないことです


それでは、失礼します。
南無阿弥陀仏 高山信雄

Category: 寺仕事
痛いこと
ここ何日か口内炎で悩まされていました・・・たかが口内炎、されど口内炎

お茶を頂けば沁みまくり、お菓子を頂けばちゃんと噛めず痛いところに挟まりさらに激痛。しかしそんな顔も見せずお参りを数日頑張った自分はなかなかのヤツ

けどあまりにも痛いのでこれは大丈夫か、と心配になり通常放置しかしない口内炎だけれども、今回は薬を処方するしかないと判断したんです

いろんなタイプがある中で選んだのが二つ。一つは飲み薬。そしてもう一つは軟膏。
とにかくはやく痛みから脱したかったので二刀流で行くことにしました


そして、特に軟膏が恐ろしく効いたんですね。すごく助かったんです、ご飯もまともに食べれない日がウソのよう。いや、有難かった

いやぁ、薬って素晴らしい。
こんな少しの痛みにも囚われてしまう自分、もっと痛い思いをされている方は山のように見えるのに。つくづく自分自分自分自分ということを思い知らされた数日間でした

周りの方がどのような状態かはパッと見るだけではまったくわからないですよね、ましてやお話下さっても経験がないと通り過ぎてしまうことさえあります。できる限りなら、その方の状況、状態などに立てるようにしていけたらと思い、日々をすごさなくてはと自分の痛さをもとに考えさせて頂きました。
口内炎さん、今までどうも有難う。もう出てこないでね、忘れないから

それでは、失礼します。
南無阿弥陀仏 高山信雄

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