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真宗高田派久遠寺ブログ  『シュリハンダカ』

愛知県名古屋市中区にある真宗高田派久遠寺の日常をお伝えします!

 

ただまた行こう 



今日は、お檀家様の御見舞に行って参りました。

これでかれこれ6回目くらい。

このお檀家様、おひとり暮らしが長く生活もとてもキチッとされる方でした。

3月頃に、病気が見つかり、月末にはそのまま手術と思いきや、前日に転んでしまって右手を骨折。
手術には問題がないということで決行したのですが、術後はやはりリハビリや食事がやはり大変そう。
それでも、「自分のあの部屋に戻りたい!」との強い願いのもと、何とか6月に退院されたんです。

ヘルパーさんのお手伝いを頂戴しながらの生活がスタートし、これで一安心かと思ってお互いに「良かった良かった」と頷きあいました。

が7月半ば前に突然の電話が・・・。

なんでも一人暮らし生活中にまた転倒してしまい、腰を強打して入院した、とのことでした。
すぐに駆けつけたかったのですがなかなか行けず。今日になってしまい申し訳ない気持ちでお顔を見に行ってきました。

やはりというか、元気ではない様子。
どう励ますかも言葉がなく、ただただお話を聞かせて頂くだけ。

そして楽しみにしていた一人暮らしも「とても怖いもの」に変化したそうです。一週間で転倒を3回もすると、近くに誰もいないことがとても不安になるそうです。そして何から何まで自分一人でやらなくてはいけない重圧。

そこで出した結果が。。。


「老人ホームへ入るわ」と一言。

「そうか、そりゃ安心だね、良かったね」とも言えず、「まだ早い!頑張らなきゃ、弱気になっちゃダメ!」とも言えず・・・・・どうしたら少しでも心穏やかになってもらえるのか、僧侶としてどうするのか、人間としてどのような態度をとるのか、、、、、結局中途半端な言葉しか浮かばずただ話を聞かせていただき、頷くだけでした。

「あんたには仏壇を任せたよ」と力弱げに言われ、「心配いらないよ、ちゃんとやっとくから安心して」くらいの事しか言えませんでした。
お檀家様にとって大切な故人のお仏壇をお預かりすることは、僕にできる最大の安心提供なのかもしれません。
けれども、お檀家様の安心の矛先がどこに向いているのだろう、どうしたらまたあの素敵な笑顔に出会えるのだろう、と帰り路考えてみましたが、答えはでませんでした。

そして最後に「また来てね」と声をかけていただき、握手をして部屋を後にしました。

答えは必要ない、ただまた行こう、と心に決めただけでした。


ケースは違えども、私たちが生きていく上で必ずぶち当たるであろう「生」「老」「病」「死」。その中の「老」の苦しみ、「病」の苦しみの問題を突き付けられ、考えさせられる機会を頂戴しました。
どう向き合っていくか、これからも出来る限り寄り添えたらと思っております。



南無阿弥陀仏

Category: 雑記帳

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