お寺の掲示板 9/8掲載

『ものが縛るのではありません。ものをとらえている心に縛られるのです。』
頭に浮かんだ言葉は、『執着』。
皆様の執着はいかようでしょうか?
そしてこの執着、どのようにほどいていけばいいのでしょうか。
例えば、皆さんは断捨離したことありますか?よくこの手の整理を進める本に必ずある言葉を思い浮かべて下さい。
「不要なものは、思い切って捨てちゃいましょう!それが整理整頓の基本です!」
けれどもいくら不要と言えども、思い入れがあるものだってあるはず。そういうものに限って手放すことに躊躇します。
これが分かりやすい「執着」の理解ですかね。
執着の「執」は、「幸せ」に「丸」と書きます。幸せを全て自分のものだと、握りしめて丸め込んでいる状態なんです。
けれども、この自分のものだと握り締めている心をゆるめてほどいていくことで、空いた隙間に新しいものが入ってくる。
ほどいて手放さないと新しいものが入る隙間もありません。
執着のない生活は、心が安定して来るはず。
心の荷物=執着を捨てて残ったものが、ありのままのあなたの人生だと思います。
「何かを失えば、何かを得る」
人生はその繰り返しだとも思います。
自分に良いと思うもの=執着しているものほど、一層のこと手放してはどうですか?
心の大掃除をすることでまた違った光があなたを照らすかもしれませんよ。
と言っても、なかなか出来ないのは重々承知しております(-_-;)
南無阿弥陀仏
Category: 寺仕事
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