【報恩講準備】明日は報恩講当日

明日は、久遠寺の報恩講です。
この日の為に、お寺をひっくり返してお掃除してきました(笑)



準備完了(笑)
台風もなんとか逃れれそう、我が身しか案じない悪い私ですが、何とか無事に終えたい、それだけです。
これだけ報恩講に気持ちを傾けるのは、ちゃんとした理由があるのです。
※そもそも報恩講とは?
浄土真宗開祖である親鸞聖人のご命日に勤められる法要のことです。
皆様が想像しやすいのは、故人様の祥月命日のことです。親鸞聖人は新暦1月16日に往生されました。その日が祥月命日。けれども浄土真宗のお寺が全て1月16日に報恩講を勤めれば、どなたもどこへいっていいのやらわかりません。寺々がそれぞれ別日でお勤めすることで、お参り巡業でき、お念仏の教えを何回も聴聞できるのが、さらにいい点です。
ですから、各寺院によって別々の日に、年に一度の報恩講の日を決定してお勤めいたします。
久遠寺では、その日が10月12日(例年10月の土日のどこかで実施)
そう、明日です!
※では何をするのでしょうか?
親鸞聖人が伝えて下さったお念仏の教え、その教えは仏様が必ず私たちを救うと約束され、守られた証のことを様々な言葉でお伝え下さっています。お坊さんの話は長い、つまらない、と顔をしかめたくなるような経験もおありでしょうが、本来はとてもありがたいお話=仏様のお話なのです。
そのお話は、今現在の生活に有利な話を聞くのはなく、今気付いていない恩や縁、我が身に改めて気付かせて頂く法要なのです。
ですから、親鸞聖人に生涯を辿り、お念仏をし、南無阿弥陀仏に関連するお話を聴聞する。
そこで久遠寺ではさらに、特別イベントを立ち上げ、今一番身近にお念仏やいのちのお話を感じやすい場を作り、楽しんでもらいながら今の状況を改めて考えて頂く、ことに昨年から挑戦しております。
昨年は坊さんバンド「G・ぷんだりーか」。
今年は「金子みすゞ一人舞台」。みすゞさんの人生と生涯綴った詩を見て聞くことで、何かを感じて下されば嬉しく思います。
他にも寺の茶室での一服、お檀家様たちのお手伝いの結晶であるお昼ご飯など、普段味わうことがない寺でのおもてなしのご用意が御座います。
なかなか寺へ歩みが向かないことは百も承知ですが、平服でお気軽に一度ご来寺下さい。
街の中なのに、街の中にはない、とても静かな穏やかな空間をご用意しております。そしてその場で今ある我が身を問うことができればと願うばかりです。
皆様のご来寺を心よりお待ちしております。
南無阿弥陀仏
Category: 寺仕事
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