もぐさの煙

今日はお寺のお座敷で「お灸教室」
ほっとのんびりできる寺、そんな寺にしたく。
講義時間内、うろうろしていると部屋中がもぐさの匂いでいっぱい。
少し部屋に入っただけで服はもぐさ臭。
でもこの匂いを嗅いで「薫習(くんじゅう)」を思い出しました。
わたしたちが法事で必ずすること。
それは焼香です。
なぜ焼香をするのか、なんのためにするのか。
1、お釈迦様がお香の匂いが好きだったから。だからお供えとして焼香する。
2、わたしたちは五濁悪世の凡夫。体から滲み出る嫌な匂いをいい香りにして
仏様の教えを聞くため。
3、仏様のはたらきを知るため。目には見えない、けれども包まれているという
ことを知らせてもらう。帰宅してもいつまでも肌の奥底に染み入る匂い、
そして、何度も何度も匂いの中にいることでどんどん沁みていく香り。
それこそ仏法のはたらきであり、一回こっきりでわかるものではない。
何度も何度も聴聞して、薫習していく姿こそ仏様のはたらきである、とすること
が焼香の本義。
そんなことを、もぐさの煙を浴びながら思い出しました。
お灸教室の後は、仏様に感謝のお念仏。
先のことをお伝えし、寺に何度も何度も参って薫習してくださいね、とお伝えいたしました。
次回は6月予定です。
ご興味がある方は、後ほどご連絡くださいね。
南無阿弥陀佛
Category: 寺イベント
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