報恩講様のご縁
土曜日、紅葉シーズンなので渋滞も懸念しながら早めの出発をしたおかげで、無事狙っていた12時半に到着。

亀山インターから10分〜15分ほどにある下之庄・西蓮寺さまへ報恩講のお説教を仰せつかって私にとっての大役を果たしてまいりました。
坊守様やお手伝いの方々、みな温かい方で「お非時もどうぞ」とのお言葉につられて本堂でおよばれ。
報恩講のお勤めが終わり、いよいよ私の出番。
相当な力不足の中、40分+30分ほどお話させていただきました。
常々最近思うことは、法話とは懺悔と讃嘆であるということ。
いかに自分の体験の中からこのことを導き出さないと、伝わらないなぁ、と感じております。
ですから、前半自分が卓上で勉強したようなことは当然わかりにくい話と反省し、後半はたとえ話と体験の話をさせていただきました。
なかなか住職のように漫談法話とは言いませんが(笑)、皆様の笑いを取ることもできず、
先代のように伝えるべくことをしっかりと伝えきることもできず、、、
まだまだ不勉強だな、と反省しつつも、このような場を私に預けてくださった勇気ある西蓮寺さまには
心より感謝しております。
そもそもうちの住職に言われておりました。
「30歳そこそこの奴に、報恩講のお説教を頼むなんて、わしではできん。本当にありがたいことだぞ!!」
間違いないですね^^;
ただただご縁に感謝するしかありません。
そんな自分であるということをしっかり自覚しながら、ご住職さまに感謝の念を伝えて亀山をでました。
そして、19時より若手僧侶の集まりが名古屋であるので、16時半にお寺様をでたわけですが
土曜日の行楽シーズン真っただ中・・・・思いっきり渋滞にはまりました・・・(´Д` )
考えが甘かったようで少し辛抱すれば、渋滞も解消されるだろう、と思ったのですが、
待てども待てども解消されず・・・・・
結局、若手の集まりに間に合わず19時50分に到着し、なんとも言えない、ただごめんなさい、の
状態でした。ですからこのまますごすごと帰ればと思ったのですが、ちょうど報恩講初夜のお勤め研修、
そのあとにお説教がありますので、そこを聴聞して帰ることとしました。
自分がつい先ほどまでお話させていただいた心情や構成もあるので、実際聴聞すると
またいろいろ浮き彫りになるだろう、と思って聴聞した布教使は、いつも定例法話会に来てくださる
岡崎・浄泉寺住職 戸田恵信師。
インフルエンザの話で笑いを取りながら、貪欲瞋恚愚痴の三毒のお話からスタートし、
僧侶が集まる場でのスマホの扱いの話。
「スマホからの情報は所詮人の知識、本当に遇わねばならないのは仏の智慧だ」
そして、
布教使控え室の軸を見るのが楽しみ、というお話から
落語が始まり、
最後には古いものは良かったと、火鉢を囲んだ友人たちの話から仏様の恩徳を説いてくださいました。

どれも惹きつけられる話で記憶に残る、1時間という時間があっという間に過ぎてしまいました。
聴聞の皆様のお顔も真剣に耳を傾けられている様子。
到底私とはくれべものにならないくらい洗練された、そして伝えるべくことを
ちゃんと分かる言葉で伝えてくださる戸田先生のお話に心ワクワクしながら帰路につきました。
「20時半には帰る、帰ったら子供達を風呂に入れる」と妻に言っていたのですが結局21時半^^;
でも「なんで遅くなったの!!」と言われず、ただただお疲れ様と言ってくれる妻にも感謝。
子どもを風呂に入れ、抱っこしながら寝かしつけをし、忙しい一日でありましたが、最後に癒される瞬間。
反省多き一日でしたが、実り多き一日。
なんとか実らせるべく、自分が味わえる求道ができたらと、思いながら歩みたいと思います。
お支えください。
南無阿弥陀仏
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