平成22年8月の法語
暑すぎる残暑です。雨も降りません。今の時代、何もかも思い通りになると思いきや、まったく思い通りにできない天候によって自覚を与えてもらっている気がします。あるがまま、この暑さと付き合う術を探しましょう

今月の法語は、↓

「本願をききて 疑うこころなきを聞というなり」
本願を聞いて、疑う心がないのを本当の聞ということである。という感じですかね。
ただ聞くだけじゃなく、疑うこころがないことが大切なわけです。私たちの普段行う、「聞く」という行動は、とても自分勝手で都合よく物事を聞いているように思います。そんな感覚での「聞く」は、当然というかもちろんというか実際、本当は聞いていない。身に入っていないんですね。
逆に、「疑う」ということはそのものに興味があることでもあると思います。ですから、本願を疑う(のはよくありませんが、)「本願とはなんだ?お念仏てなんだ?」という疑問を持ちながら何回も何回も聞く中で、「あぁ、これが本願というものなのか」と疑いが晴れて聞けること、でも実はこの瞬間聞かせて頂いたと気付いたときこそ、自分で聞いたのではなく、仏様に聞かせて頂いたのだ、とここのいう「聞」になるのではないでしょうか。
まずは聞法、これは大切なんでしょうね。聴聞を重ねるうちに、仏様の本当の願いを疑いなく聞かせて頂く瞬間に遇えるのではないでしょうか。
久遠寺でも、聞法の時間は御座いますので、ぜひぜひご聴聞に来てくださいね。心よりお待ちしております。

9月17日>(金)午後1時半~午後3時頃迄
真宗入門法話会⑤
『和讃のこころ ~絶対他力~』
布教使 岡崎・浄泉寺 戸田恵信師
それでは、失礼します。
南無阿弥陀仏 高山信雄

Category: 法語と名言
« 寺の掲示板 平成22年9月3日掲載 | お疲れ様でした。 »
コメント
トラックバック
| h o m e |