これって仏教語?④
五月に入ってGW後半へ突入、残り一日となりました。気温もだいぶ落ち着いてきた様子で、ようやく「五月晴れ」と言える日を過ごすことができますね。毎日が気持ちいい日ばかりです



≪とりあえず天気が良くなったので、ようやく片付けられたストーブ≫
今日の仏教語は「歓喜」。
この言葉、何か聞き覚えはありませんか?
そうです、久遠寺庫裡の名称が「歓喜館」なんですね。久遠寺十八世の先代住職(=ぼくの祖父)の法名が「聞教院釋歓喜貞親上人」。その道号である「歓喜」を頂戴したんです

ちなみにどう読むかわかりますか?
通常わたしたちはこの感じを「かんき」と読みますよね。ですが、仏教的には「かんぎ」と読むんです。ですから先ほどの庫裡の名前も「歓喜館(かんぎかん)」と読んでおります。
私たちが歓喜すると言ったら、とても楽しいことがあったり、とても喜ばしいことがあるときに用いますね。
この意味はだいたい一緒なのですが、使い方が少々違うんです。
例えば「信心歓喜(しんじんかんぎ)」や「踊躍歓喜(ゆやくかんぎ)」などのお言葉があります。
信心歓喜は「仏様のおこころ=信心に触れ、大変喜ばしいこと」で踊躍歓喜は「(仏様のおこころに触れることは、)飛び上っておどってしまうほど喜ばしいこと」などが簡単な訳です。
また歓喜とは、歓=身をよろこばしめ、喜=心をよろこばしむるとあり、身心ともによろこぶこと、つまりそれは仏様の救いのお心に触れ、すべてをお任せ出来た時、往生決定した状況を表現されているんです

こうしてみますと、久遠寺庫裡が「歓喜館」となった理由がもう一つ見えてきますね。それは、みなさまがご来寺された際に仏法に触れ、とても喜ばしい気持ちになれる、という願いが込められております。
寺として聞法の道場を継続し、その場が歓喜する場であるのは願いであり、そうあれば大変嬉しいことです。是非皆様に、そのような気持ちになっていただけるように日々精進して参ります

歓喜の気持ちを忘れないように、住職はこんなものを作っております


≪歓喜を背負ったTシャツ。夏場の寺の雑務には欠かせません!≫
それでは、失礼します。
南無阿弥陀仏 高山信雄

~第三十回法話会のご案内~

第30回真宗入門法話会
5月22日水曜日
午後一時半~三時頃まで
「和讃のこころ~源空上人③~」
布教使 岡崎浄泉寺住職 戸田恵信師
※休憩有
※駐車場6台分有
※聴聞無料
来月にはもう夏日になる日があるかもしれません。春を駆け抜けたらすぐに夏です。夏になるまで残りわずかである聴聞しやすい日になるであろう五月の法話会です!境内でくつろいでもらい陽気に体を預けて、本堂に入られたら耳から体全体をお任せして身に沁みるご法話を聴聞していただければと思います。是非賑やかな法話会にしたく、一人でも多い皆様のご来寺を寺族一同、心よりお待ちしております

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